平成2年度第3次補正予算の3大補助金

 昨年12月20日に閣議決定された平成2年度第3次補正予算の3大補助金解説を解説します。
 まず平成2年度補正予算は、コロナ感染症の拡大に伴い前年度予算の枠組みの延長線上で、緊急的に追加的な措置を行ったものでした。
 具体的には、ものづくり補助金については特別枠の追加、小規模事業者持続化補助金ではコロナ対応型の追加、IT導入補助金ではC類型の追加です。そのため各補助金申請が非常にわかりにくいものとなっていました。そこで第3次補正では「通常枠」と「低感染リスク型ビジネス枠」に再編されます。

また上記の3大補助金に加えて中小企業等事業再構築補助金が創設されますが、3大補助金も従来の経営革新による経営改善から一歩踏み出したポストコロナに対応したビジネスモデルへの転換を促すものとなり、補助事業内容は従来と異なるものとする必要があると思われます。
 内容的には、いずれの補助金も補助上限額や補助率、成果要件等は従来通りの内容となっています。ただ予算規模は2次補正での追加分を合わせた4300億円から2300億円となりますので、2020年ほどの採択数は望めません。
 今後のスケジュールは、昨年と概ね同様で以下の様に想定されます。
2021年1月中 :中小機構事務局公募開始
   〃  1月末 :予算成立
   〃  2月末 :事務局決定
   〃  3月初旬:公募開始(一次締切3月末?)

 なおコロナ感染症の第3波が拡大しておりますので、経済へのてこ入れを急ぎたい政府の意向から昨年度と同様に1次締切は短期間で設定される可能性が高いと思われます。申請希望の方は採択率が高い1次締切に今から準備することをお勧めします。

低感染リスク型ビジネス枠における各補助事業の拡充内容