H30年度もの補助(一次)の採択発表

昨日、H30年度補正予算ものづくり補助金の採択が発表されました。 14,927者の応募に対して、採択は7,468者でした。採択率は50.0%と昨年度の一次採択55.2%を下回りましたが、29年度全体の採択率50.8%と概ね同じレベルで順当な結果と想います。

一方、応募件数ではH29年度一次の17,112者に対して13%の減少となり近年の減少傾向が続いています。

また都道府県別の採択率では、昨年度よりややバラツキが小さくなりました。

8月初旬には二次募集が開始されるとの情報がありますが、昨年の採択率38.9%とどのようになるのでしょうか。近年の採択状況を見ると、都道府県関わらず一定の審査結果以上のものが採択されているようですので、質の高い申請書の作成が必要であることに変わりはないと考えられます。

H29年度補正もの補助二次募集開始

8月3日より平成29年度補正ものづくり補助金の2次募集がようやく開始されました。

その公募内容を見ると一次募集とは一部異なっておりますので、その点を以下に示します。

1)募集期間が大幅に短縮
従来は約2カ月の公募期間でしたが、今回は9月10日(月)までと約1カ月の期間に短縮されています。

2)連携型の適用拡大と事業者要件の緩和
一次での連携体申請は企業間データ活用型に限定されていましたが、一般型・小規模型でも申請が可能となりました。
ただし企業間データ活用型の連携体申請であった補助上限額の拡大はありませんし、補助上限額は連携対全体で1000万円(小規模型は500万円)です。一方で連携体企業の中小企業要件が一部緩和され中小企業以外も参加できるようになりました。

3)特定NPO法人が補助対象事業者に追加
従来は応募できなかったNPO法人の内で中小企業の振興・支援を行うものが補助対象事業者に追加されました。

4)小規模型の試作開発廃止
小規模型の一次にあった「試作開発」がなくなりました。これで全ての事業類型が設備投資型となりました。

5)事業実施期間の終了と実績報告書の提出期限が同時
従来の補助事業は、事業実施期間の終了時期に対して、実績報告書の提出はその1カ月後まで認められいましたが、二次公募では同じ期限となりました。

上記の1、4、5は、事業機関が短いこと、募集開始が遅れたことによるものと思われます。実質の事業期間は11月中下旬から翌年1月末までの2カ月余ですので設備を買っておしまいという内容で致し方ないかと思います。いずれにしろ締切が迫っていますので、応募予定企業の方は準備を急ぎましょう。

なお私が窓口相談員を務めている横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)で申請書の書き方セミナーを行います。

8月16日(木)17:30~19:00 ものづくり補助金申請書書き方セミナー 横浜企業経営支援財団 大会議室(本セミナーは終了しております)

8月22日(水)09:30~11:00 ものづくり補助金申請書書き方セミナー 横浜市都筑区役所 6階大会議室 (本セミナーは終了しております)

H30もの補助二次募集情報

本日の日刊工業新聞に、ものづくり補助金の関連記事が載っていました。

その内容は以下の通りです。
1)西日本豪雨の被災地域の一次採択企業の事業期間延長(最大1カ月程度)
2)被災地域の企業を対象卯として二次公募での加点による優先採択

被災地域の優先採択については、一次公募でも熊本地震での被災企業は加点がありましたので、その拡充という位置づけでしょう。

これまでの二次公募は、一次公募の採択発表後速やかに行われていましたが、上記のこともあり遅れているようです。
公募開始は今月下旬か8月にずれ込むのでしょうか。当初の想定よりも遅れていますので、ひょっとすると公募期間が短縮されるのではと懸念しております。

また何か情報がありましたら、こちらで報告したいと思います。